ロードオブヴァーミリオン2で七英雄が登場しましたが、そのテキストから見えてくるものもありますよね。
LOV2の7英雄カードには2種類あり、一つは最初に出たやつ、 2つ目は後からSPカードとして小林智美が描き下ろしたやつ。
一応最初に出たノーマルカードのほうはロマサガ2の時間軸における姿で描かれていますが、
SPカードのほうは二人を除き、おそらく古代人時代の姿かと思われます。
とりあえず、ボクオーンに何があった?状態ですが、それはまあいい・・
しかし、なぜか裏面のテキストはノーマル版のほうが古代人時代でSPカードのほうがロマサガ2時代になっていますね。
まあ、その辺は大した事ではないのですが、一応自分の中で整理する為に書いておきました。
とりあえず、まずはノーマルカード版のテキストから見てみましょう。
ノエル
「同化の法を超える、新たな秘術だと?」 ワグナスは疑わしげな声をあげた。 「そうだ。単に肉体を同化するだけでなく、その能力や知識 までも取り込むのだ」 ワグナスは目を輝かせた。 「それはすごいな。吸収の法・・・とでも呼べばいいのか」 ノエルは少し考えてから、続けた。
「そうだな。ただ、これには大きなリスクがある」
趣味 天体観測
目標(過去) 新たな知識で種族に貢献
血縁 ロックブーケの兄
吸収の対象 その道の達人すべて
目的(現在) 全宇宙の知識を得る
この会話から「吸収法」(2では同化法って言われてましたが)を発見したのはワグナスではなく、ノエルである事がわかります。
おそらくコレはロマ2をやった大半の人が驚いた事実だと思います。
普通はリーダーのワグナスが発見したのだとおもいますよね・・?
自分もずっとそう思ってました。 ところで、データを見るかぎり、 ノエルはかなり知的な人物であるようですね。
趣味が天体観測で、宇宙のナゾを解き明かしたい。という事は天文学者か何かだったのでしょうか?
完全に武道派だと思っていたので意外です。
そういえば、ロマサガにかぎらず、どのゲームやアニメでも「異世界」というのは「他の星」の事だと思っているので、
次元転送装置はロケット発射装置とか、宇宙船とかそういうモノだったのかな。とずっと前から思ってました。
天体観測っていうのは「他の、人が住めそうな惑星」を探してたんかなあ・・とか思った次第です。
ちなみに現代、ほかの星にも惑星がある事がわかっていて400個ぐらい(まあすぐにまた増えると思うけど)見つかっています。
と、考えると(強引すぎだ)何故、移転装置を探していたのがノエルなのか、わからないでもないですね。
おそらく宇宙開発関係の仕事してた(勝手にそういう事にしておく)ノエルにしか理解できないシロモノだったからでしょう・・・
結果としてロックブーケが見つけてしまったわけですが。
でもロックブーケでは手に入れたものの理解することはできなかったから「ノエル兄さま秘密はここに・・」と言ったのでしょう・・
もしかして、ノエルが妹を殺されて怒ったのって・・・
情報を知った妹が殺された事で、秘密が永遠にわからなくなったからなんじゃ・・・
なんか・・LOV2のテキストを全部読んだあとだとそういう風にしか思えなくなりまし・・た・・・
だって、妹はどーせ死んでないからそれに対して怒る理由はない・・・
ちなみに自分は他で宇宙ファンサイト作ってる程度には宇宙好きなので、多いにノエルが宇宙オタク(勝手な妄想)というネタで遊ばせていただいております。
きっとはやぶさとかボイジャーとか好きにちがいない(いや、それは自分だ)
しかし、「その道の達人」ってどの道でしょうねえ・・・
真っ先にそば打ち名人とか頭に浮かんだ自分はどうればいいんだ・・・。
で、次。
ワグナス
「吸収した相手の性格や経験に、自分の方が影響を受ける可能性がある」
ノエルは静かに言った。
「殺人鬼を吸収すれば、殺人が快楽になるかもしれないということだ」
ワグナスは笑った。
「望むところだ。その程度の覚悟なくして、世界を救うことなどできようか、
世界が救われれば、我々がどう謗られようがかまわんさ」
職業 教授
趣味 登山 夢 英雄になる
血縁 スービエのいとこ
吸収の対象 飛ぶものすべて
目的(現在) 天空より見下ろす神に
さっきのテキストの続きですね。どうみても。(ノエルが一番最初なんか・・・)
ここで、吸収法の危険性について述べられてます。
そして、ワグナスは危険性を承知した上で、 この時点で後の展開は予測していて、その上でそれでも構わんと・・言い切りましたね。
コレ見ると、じゃあ「復讐」は本意なのだろうか?とちょっと疑問になります。
覚悟してその結果通りだったのなら、復讐は違うような・・・
もっと違う動機があったような気がしてなりません あと、ワグナスはここで「世界が」救われるなら。
と言っていますね。
そう、あくまでも「世界」であって「人間」ではない。
これも何かの伏線のような気がします。
ところで、ノエル絵は他人にそのように指摘するからには発見した当時すでにその危険性を察知していたはずで、それでもその危険な術の存在を教えるという事は、自分ではもうその覚悟があったという事ですよね。
まさか、言うだけ言って「じゃ、後はやっといて」っていうんじゃあまりにも無責任すぎるし・・・
嫌われ者ならともかく・・・
ノエルは、その上であとの判断を友人にゆだね、どっちの選択をしてもそれを受け入れるつもりだったのだと思います。
それにしても教授って何の教授なんでしょうねえ・・・
やっぱアバロン大学の教授だったのかなあ。
マジメに考察してみましょう。 古代人のハナシからすると同化法・吸収法を研究していたそうなので(結果として、まったく門外漢のノエルが見つけたわけですが)、生態学の研究を大学で行っていたのかなあ・・と思います。
趣味が登山つうのも、生態系を調べる為に森とか山とかに入る事が多かったのかなあ・・とか思った次第です。
研究室だけでなく実地で検証する事に重きを置いていたのかもしれませんね。
世界を救う為に自分で戦う程度の行動力があるならなおさらそうでしょうね・・・
しかし、小林絵とかだとどう見てももやしっ子にしか見えないんだけど、意外に体力あるのね・・・・
アレでロッククライミングとかしてたら笑うわ・・・
ここで、現在の目的が「神になる」になってますが・・・
神か・・・神・・・バラバラ・・・・・
それはさておき、これも何かの伏線に思えます。
で、次
スービエ
「スービエ、この先も私とともに戦ってくれるか?
危険があるのは、ノエルの説明したとおりだ」
ワグナスの顔から笑みが消えていた。
「聞くまでもないだろう」スービエは豪快に笑った。
「ノエルの言う難しいことはよく分からんが、
俺はお前を信じるだけだ。それで十分だろう」
3人は、互いに微笑をかわし、一気に盃を空けた。
職業 建設業
趣味 サーフィン
夢 巨大な波に乗る
血縁 ワグナスのいとこ
吸収の対象 泳ぐものすべて
目的(現在) ワグナスを支える
多分順番はこれで合ってると思う。
ワグナスとノエルが二人で決めた後、最初に声かけたのはスービエ。
おそらくノエルは上記のような事をスービエに説明したのでしょう。
ワグナスがスービエと仲良いのはまあ当然として、この感じだとノエルとスービエも仲良いみたいですね。
というかトリオみたいな?
あと、このセリフでスービエはノエルと違い、見た目通りの脳筋である事がわかりますね。
そして、「ワグナスを信じてるから難しい事はどーでもいい」みたいな所は熱血バカなイメージも受けますね。
スービエはまあ、なんだゲーム中では存在感薄い事で有名ですが、 実は一番重要な事を皇帝達に教えてくれるんですよね。
それがなぜなのか分かった気がします。
実際の強さがどーであれ、実質3番目だったのでしょう・・
それにしてもこいつ・・ホントワグナス好きだよねえ・・・・
最後に残した時も「ワグナスワグナス」言ってたし・・・
ところで、サーフィンが趣味はまあわかるんですが、というか判りやすすぎるんですが、 職業建築業ってなんじゃ?
建築業といっても、設計士から建築デザイナーからトビさんから宮大工からいろいろいるぞ。
個人的には時空移転装置の建造に関わったとかがいいかな。と思っております。
次
ダンターグ
「強くなれるんだろう?望むところだ」
ダンターグの答えは簡単だった。
「強さ以外のものまで吸収してしまうかもしれないぞ。優しさとか、愛とか」
ノエルは茶化すように言った。
「ふん、吸収する相手を選ぶだけだ。純粋に戦いだけを求めている奴、狂犬や怪物のような
奴を吸収してやるさ。俺様もそうだがな」
ダンターグの大きな笑いが響く。
目標(過去) 世界チャンピオン
趣味 自分の体をいじめる
夢 一片の悔いもない人生
職業 傭兵
吸収の対象 巨獣という巨獣すべて
目的(現在) 最強!
もしかしたら、ロックブーケのほうが先かもしれませんが、まあいい。
ダンターグはノエルに誘われたと。
ここではワグナスは出てこないので、ノエルの判断で誘ったのだと思います。
多分、力こそ全て、的なダンターグの感じからすると、術師(と思われる)のワグナスから誘われてもオッケーしなかったんじゃないだろうか?と思われます。
力の強いモノには従わない(と思われる)ダンターグが誘いを受け入れたという事は
ノエルは、ダンターグから見ても十分強い戦士だったのでしょうね。
まあ勝手なイメージですが。
後述しますが、ノエルの「強さ以外の優しさとか愛とかをも吸収してしまうかもしれない」というセリフは何かの伏線のように思えます。
吸収対象がモンスターである事はロマ2を見ればわかりますが、その敵であり、憎悪の対象であるモンスターにも愛とかやさしがあるかもしれない・・・という可能性を提示しているように思えます。
ところで、ワグナスに対しては「凶悪なモノを吸収したらどーの」みたいな事をいってましたが、ちょうどその反対ですねえ。
ノエルから見てワグナスにとっては「凶悪なものを吸収する事」が危険であり、ダンターグにとっては「愛とかやさしさ」を吸収することが危険であると・・いう事なのかな。
もともと持っているものを吸収しても別に危険ではないからね・・・
しかしなんだ。傭兵なのはまあいいとして・・一片の悔いもない人生
どこのラオウだよとは思うがまあなかなか気持ちの良い性格だな。と思うが・・・
自分の体をいじめるのが趣味って・・・
ちょっとあっち系の人なのかと思ってしまうよね・・・。
いや、鍛えるのが好きっていう意味だと思いますけど。
次
ロックブーケ
「私は邪魔なの? おにいさま!」
彼女の目は、みるみるうちに涙で一杯になった。
「ノエルは君の身を案じているだけだ。邪魔だなんて思ってはないよ」
ワグナスの慰めも、火に油を注いだ。
「ワグナス様まで、私を除け者にするのね。
ひどい、ひどいわ。ここまで一緒に来たのに」
こうなると止めようがないのをノエルはよく知っていた。
「ワグナス、この子も仲間に入れてやってくれ」
年齢 見た目は常に17歳
趣味 自分磨き
夢 ワグナスのお嫁さん
血縁 ノエルの妹
吸収の対象 美女という美女すべて
目的(現在) すべての男に愛される
「ひどい、ひどいわ」状態で仲間になったロックブーケ。
まあさすがにこの時点ではテンプテーションとかもってないと思うんで、魅了されてしまたわけではないと思う・・・。
このテキスト見ると、ノエルよりむしろワグナスのほうがロックブーケの身を案じているような気がします。
ゲームプレイ中でも思ったのですが、そんなに妹大事ならそもそも戦いにつれてくるなよ、と。
たとえばドラクエなどでもパーティキャラの妹が「旅にでたい」とワガママいう事はありますが、だいたい「危険だからダメ」とガンとしてゆずりませんね。
それとも、身うちだから後々古代人達に何をされるかわからん、みたいな危惧もあったのでしょうか?
ところで、ワグナスに対しては様付なのはゲーム中からも判ってましたが、ほかのキャラに対してはどうなんだろうなあ・・
・
とりあえずクジンシーには様付してないだろうと思います。
将来の夢が「ワグナスのお嫁さん」だったことに大変ホッとしております。
別にワグナスでなくスービエでもダンターグでもかまわなかったのですが、「お兄さまのお嫁さん」とか来なくてよかった・・・
DODじゃないんだから、それが公式とかマジで気持ち悪いのでやめてほしいと思ったので、長年の懸念が消えてよかったです。(ああいうのはネタだから笑えるんだよ・・・)
いやまあ普通のゲームでしかもサガで公式で近親相姦とか同性愛とかはまずないと思いますけどね・・・
DODみたいに明らかに普通ではないゲームならまだしも・・
とりあえず、見た目は永遠の17歳だそうです。
次。
ボクオーン
「どうして私に声を掛けないのですか?」
ワグナスとノエルは顔を見合わせた。
「君はこういうことには興味がないだろうから・・・」
ノエルの言葉をボクオーンは遮った。
「君たちの人選は明らかにミスだ、戦略に欠けている。
ダンターグ、スービエは力が強いだけだし、ロックブーケ
の必要性は・・・ ゼロだ。 このグループには私のような頭脳
が必要とされている。君には分かるよね、ワグナス」
目標(過去) 政界進出
趣味 自分が勝てるゲーム
夢 歴史に名を残す
職業 法律家
吸収の対象 人形使い
目的(現在) 思い通りの生活
これはこれでイケメンじーさんなボクオーン。
意外にもボクオーンは自分から「オレもつれてけ」とばかりに仲間になったのですね。
自分はノエルのいうようにまさに「そういう事に興味ない」のだと思ってたので意外でした。
ボクオーンのセリフからスービエはダンターグと同じく脳筋である事が判明します。
で、ロックブーケは役立たずと・・・いや、プレイヤー的には一番強いと思いますけどね・・
・・
しかし、このボクオーンの口調、「きみにはわかるよね」というあたりなんか特に、あまりじいさんという感じしないですよね。
ってかノエルに「君」とか言われてるし・・ この頃のボクオーンがイケメンボクオーンだったのなら納得できます。
どうやら、当時はずる賢いといよりは、普通に頭の回る頭脳派だったのでしょう。
ずる賢いと評したのは古代人ですし、古代人は彼らに良い印象をもってなかったのでそういう風に言われてしまうようになったのでしょう。
ずるいと言われようが賢いというのはほめ言葉、とは誰かがいっていたなあ・・・
しかし、政界進出が夢の法律家って・・どっかの市長ですか?
英雄だった頃は法の力で人を助ける!みたいな感じだったのかなあ・・ ・・
しかし吸収の対象が人形遣いって・・・やたら範囲が狭いよね。 あまり数いなくね?
私の中では人形(フィギュア)オタクの弁護士のイメージです。(なんという偏見)
で、最後 ・・・
クジンシー
「俺を置いていかないでくれ!」クジンシーは叫んだ。
「はっ、虫けらが」ダンターグは軽蔑して唾を吐いた。
「お前は戦力にならん」ボクオーンは相手にしなかった。
「やめてよ、寄らないでよ」ロックブーケは気味悪がった。
「お前は来なくていい」スービエは厳しく言った。
「君は十分働いた」ワグナスの優しい声には拒絶があった。
「頼むよ。俺にも力をくれよ」クジンシーはノエルにすがりついた。
目標(過去) 強い男
趣味 賭けごと
夢 ロックブーケを思い通りに
職業 会社員
吸収の対象 別世界の死神
目的(現
在) 七英雄の支配
いや、あのね、
クジンシーが嫌われ者というのは古代人に嫌われていたのだと思ったら、
仲間内にも嫌われていたのね・・・
女の子に「きもーい」と言われるレベルなのね・・
このテキストからどうやら意外にもワグナスはやさしい性格であった事がわかりますね。
自分の中では、オブラートに包まず「お前なんかいらん」と言いそうなイメージだったので。
皆の意見をまとめると、弱いから、キモイから、というのが理由・・?
あと、ひきょう者だから彼を仲間にするのは美学に反するから。とかそんなあたりですかね。
このテキストの感じからすると、結局クジンシーが仲間になることを了承したのはノエルだと思うのですが、これはノエルがお人よしだから、とかではなく、たんに「汚い仕事をする奴が一人ぐらい必要だ」とかなんとか思ったからなんじゃないかと推察します。
なんか・・全部テキスト読んでみるとノエルはひたすら冷静なイメージ
会社員って・・どこの会社でしょうかねえ・・
ロマ2には普通に企業とかそういうモンがあったのでしょうか?
吸収対象「異世界の死神」って・・・・デス兄の事か!デス兄の事なのかあ?!(おちつけ)
で、、全部読んで思った事。
仲間を誰にするかを決定したのは基本的にノエルなんですね。
スービエはまあワグナスがさそったんだろうけど、それでも最初に説明したのはノエルだし、
ダンターグは見ての通りで、妹を連れて行けと言ったのも、クジンシーを仲間にするのを療養したのもそう。
ボクオーンの時も「君は興味なさそうだから」と返答はワグナスではなくノエル。
つまり、その前にボクオーンを誘わないという選択をしたのはノエルという事になりますね。
自分は今迄まあ単純に力が強いのはノエルで、 頭脳のほうではワグナスのほうが上だろうと思っていましたが、どうやら違うみたいです。
で、仲間を選択したのもノエルだとすると、 これじゃ誰がリーダーだかわかりませんね。
そういえば、実際にゲーム中でも「ノエルまで負けるとは、お前達のほうが強いのか」という発言をしていますしね。
自分よりノエルのほうが強いと思っていたから、そういうセリフが出たのではないかと思うのです。
もし、自分の方が強いと思っていたなら ノエルが負ける事と皇帝の方が自分たちより強いという事はイコールにはならないと思います。
(まあ実際のゲーム中の強さはおいといて)
まあ、リーダーに必要な能力って別に強さとかではなく、的確に判断できる事だと思うのでよいのですけどね。
それすらノエルのが上のような気がするけど・・・・
ただ、ノエルは吸収の法を使う事の判断はワグナスにゆだねているんですよね。
それこそ、「こういう術をみつけたんだが、お前も一緒にやれよ」という感じで誘う感じでも良かったのではないかと思うんですが、術の存在だけ提示し、その上で最終判断はお前に任せるというスタンスですよね。
まあ、ゲームなんかでは(いやこれもゲームだけど)主人公の長馴染みポジションのほうが兄貴分だったり、頭よかったりで、主人公にあれこれアドバイスしたりしますよね。
でも、結局最後に決定権があるのは主人公でで・・・ という感じなのかなあ・・
しかし、これでは完全にノエルが裏番長だ・・・
まあ、個人的にはそっちのが美味しいからいいんですけどね。
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